北日本病害虫研究会 --- The Society of Plant Protection of North Japan
北日本病害虫研究会報 目次

第55号(2004)目次


特別講演

植物の耐虫防御機構と植食昆虫の対抗適応機構を巡る最近のトピックス:食害時・食害場所特異的な植物防御と昆虫の防御回避の分子メカニズム
今野浩太郎
1

報文


2003年の岩手県における穂いもちの多発生と防除薬剤による抑制効果
岩舘康哉・千葉克彦・佐々木直子・冨永朋之
11

2003年の宮城県におけるいもち病の多発生とその要因
門間陽一・神名川真三郎・笹原剛志
16

2003年の穂いもち多発生における主要伝染源としての籾いもちの役割
畑谷みどり・笹原剛志・三上綾子・大場淳司
20

いもち発病株の分布からの伝染源の推定と育苗期防除が本田葉いもち発病に及ぼす影響
笹原剛志・三上綾子・大場淳司・畑谷みどり・門間陽一
24

水稲の割れ籾の発芽・生育に対する種子消毒剤および温湯消毒の影響
三上綾子・小山 淳
29

2003年の秋田県における穂いもちの多発生とその原因
福田秀樹・松橋正仁・佐藤宏朗・深谷富夫
32

広域におけるいもち病罹病苗と稲残さからの伝染回避対策による穂いもち対象農薬散布回数の削減
加藤雅也・深谷富夫・工藤三之・三浦 扶
37

穂いもちの発生が「はえぬき」の収量・品質に与える影響について
吉村具子・川崎聡明・加藤智弘・土門 清
40

採種圃産水稲種子に対する比重選別機の効果
早坂 剛
43

田植同時散布装置利用による箱施用粒剤の均一散布がいもち病の防除効果に及ぼす影響
渡部 茂・川島哲次
45

新規長期残効性箱施用剤;チアメトキサム・ピロキロン粒剤によるイネいもち病防除
小笠原孝一・頼富寿秀・岩谷雅美・森本輝一・吉野嶺一・井上 敞
49

各種微生物のコムギ赤かび病の発病抑制効果
今関美菜子・小泉信三・安田伸子・井上伊織・宮坂 篤
54

コムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)を保毒するPolymyxa graminis休眠胞子が圃場で増加する時期の推定
大藤泰雄・石黒 潔
59

ダイコン軟腐病に対する品種抵抗性の室内検定法
小松 勉・藤倉潤治・堀田治邦
64

来歴の異なる圃場でのテンサイ褐斑病菌胞子の飛散実態
池田幸子
68

ネギべと病の発生が収量と品質に与える影響
安岡眞二
72

強酸性電解水浸漬処理によるアスパラガス軟腐病の発病抑制技術
藤井直哉・佐山 玲・深谷富夫・日野誠志
75

イソトマおよびバーべナに発生した炭痘病(新称)
菅原 敬・築尾嘉章
78

北海道におけるブドウ根頭がんしゅ病の発生実態
三澤知央
82

ブドウ根頭がんしゅ病の発病跡地に栽植した無病の苗木の感染・発病
三澤知央
84

RT-PCR法による観賞用Malus属植物からのリンゴ高接病病原ウイルスの検出
福井要子・後藤 聡・野崎雪音・山下一夫
87

雨よけによるリンゴの殺菌剤削減の可能性 1.銅剤を用いた防除体系の検討
関根崇行・辻 英明・瀬尾直美・菊地秀喜・池田裕章
90

福島県におけるリンゴ褐斑病菌子のう胞子の飛散消長と防除適期
菅野英二・尾形 正
95

オウトウ黒斑病に対する各種殺菌剤の防除効果
佐藤 裕・深谷雅子
99

セイヨウナシ「ゼネラル・レクラーク」に発生した黒斑病
小笠原博幸・荒井茂充
101

青森県におけるコバネイナゴの薬剤感受性の年次変動
石岡将樹・木村利幸・市田忠夫
105

2003年北海道道南地方のイネ科牧草地等におけるアカスジカスミカメの発生状況調査
柿崎昌志
110

岩手県におけるアカスジカスミカメの休眠性
飯村茂之
113

岩手県におけるアカスジカスミカメの発生消長
飯村茂之・齋藤誉志美・後藤純子
117

冷害年における割れ籾の発生が斑点米カメムシ類の加害に与える影響
大場淳司・小野 亨
122

宮城県における斑点米多発とその要因
神名川真三郎・今関美菜子・門間陽一
125

グランドカバープランツにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメの発育,産卵および選好性
門間由美子・菊地淳志
128

アカヒゲホソミドリカスミカメに対するネオニコチノイド系薬剤1回散布の防除効果
新山徳光・糸山 享
131

近年の斑点米カメムシ類の多発生とその原因−水田の利用状況の変化
伊藤清光
134

アカヒゲホソミドリカスミカメの飛翔に影響を及ぼす各種要因 第1報 羽化後日齢の影響
菊地淳志・石岡将樹・小林徹也
140

アカヒゲホソミドリカスミカメの飛翔に影響を及ぼす各種要因 第2報 温度の影響
石岡将樹・菊地淳志・小林徹也
143

標識再捕法によるアカヒゲホソミドリカスミカメの個体数推定
小林徹也・菊地淳志
146

各種雑草とイタリアンライグラスにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメの発育と産卵
菊地淳志・小林徹也
149

北海道におけるフタオビコヤガの要防除水準 I .切葉処理による被害解析と要防除水準
橋本庸三
155

北海道におけるフタオビコヤガの要防除水準 II .発生モニタリング法
橋本庸三
160

複粒化種子を用いた湛水直播栽培におけるイネミズゾウムシの被害とその防除
菊地淳志・中島敏彦・小林徹也
163

長期持続型箱施用剤(フィプロニルを含む剤)を広域に使用した地域における各種水稲害虫の発生状況
上野 清・阿部雄幸
167

水田のニホンアマガエルとクモ類の生息に対する水管理および米糠施用の影響
小山 淳・城所 隆
173

ニホンアマガエルとトウキョウダルマガエルのツマグロヨコバイに対する捕食量の実験的解析
小野 亨・城所 隆・小山 淳
176

ダイズにおけるジャガイモヒゲナガアブラムシの発生とギフアブラバチの影響
小野 亨・城所 隆・小山 淳・大場淳司
180

無加温ハウスで採集したミカンキイロアザミウマの耐寒性の強化現象
柿崎昌志
186

青森県および岩手県に発生したトマト黄化えそウイルスの諸特性
井上登志郎・櫻井民人・酒井淳一
190

トマト黄化えそウイルス媒介虫の判定精度におけるペチュニア品種間差
櫻井民人
194

夏秋栽培トマトの主要害虫に対する物理的防除の効果および近紫外線除去フイルムのオンシツツヤコバチの発生に及ぼす影響
佐々木正剛・中村 淳
197

北海道におけるサツマイモネコブセンチュウのトマト抵抗性品種打破個体群の出現
水越 亨
202

福島県におけるキュウリのナミハダニに対する各種殺ダニ剤の効果
中村 淳・佐々木正剛
207

盛岡市における夏秋季のコナガ誘殺数の年次変動
野田隆志・高篠賢二・本多健一郎
211

レタス葉で生育するコナガ系統作出の試み
榊原充隆・高篠賢二
216

ダイコンのキスジノミハムシに対する昆虫寄生性線虫スタイナーネマ・カーポカプサエの防除効果
柿崎昌志
221

イチゴのアザミウマ類に対する各種天敵資材の効果
宮田將秀・増田俊雄
226

イチゴのシクラメンホコリダニに対する温湯灌注防除法
水越 亨・後藤昌人
232

アシグロハモグリバエに対する数種薬剤の殺虫効果
岩崎暁生
236

アシグロハモグリバエ北海道個体群の短日条件に対する反応と低温耐性
岩崎暁生
240

ヤマノイモ属植物を食害するヤマノイモコガ類の発生実態
及川 健・松田正利・成田 治・佐藤正和・藤村建彦
242

青森県のリンゴ園におけるリンゴコカクモンハマキ発生消長の推移(1980〜2002年)
石栗陽一
247

リンゴの主要ハマキムシ2種に対する顆粒病ウイルスの防除効果
岡崎一博・荒川昭弘
252

秋田県南部におけるリンゴ樹上に生息する土着カブリダニ類
本郷公子・舟山 健
256

青森県農業総合研究センターりんご試験場へ放飼された導入カブリダニ類の土着カブリダニ類への影響評価
望月雅俊・木村佳子・望月 淳
259

昆虫病原性線虫Steinernema carpocapsaeのモモのコスカシバSynanthedon hectorに対する防除効果
荒川昭弘・岡崎一博
262

北海道におけるカラマツカサガRetinia perangustana(Snellen)(ハマキガ科)の発見
川原 進・奥 俊夫
264

講演要旨

2003年の岩手県における穂いもちの多発生とその要因
千葉克彦・岩舘康哉・佐々木直子
267

カルプロパミド水和剤の成苗ポットにおける処理量と葉いもち防除効果および稲体残留量の関係
佐々木直子・倉内賢一・坂本伸子・岩舘康哉・勝部和則
267

スギ材チップダストのイネ育苗用資材としての利用と病害発生・防除への影響
高橋幸子・宍戸邦明・藤 晋一・古屋廣光・内藤秀樹
268

イネ稲こうじ病発生程度の圃場間差とその要因解析
三上綾子・笹原剛志・畑谷みどり
268

イネ墨黒穂病に対するシメコナゾール粒剤の防除効果
津田幹雄・笹原剛志・石川芳弘・福原暢一郎・加藤重博
269

青森県におけるチオファネートメチル耐性コムギ赤かび病菌Fusarium culmorumの発生
岩間俊太・勝部和則・成田 治・石川邦彦・坂本伸子
269

岩手県北部におけるダイズわい化ウイルス系統の発生状況
酒井淳一・川上 巧・大藤泰雄・榊原充隆・石黒 潔
270

プロべナゾール粒剤のセルトレイ処理と茎葉散布の体系によるレタス腐敗病の防除効果
勝部和則・桐山直盛・猫塚修一・山本敦司・濱村 洋・波多野連平
270

血清学的手法を併用したレタス腐敗病菌(Pseudomonas cichorii)の検出・定量法
桐山直盛・白川 隆
271

PMMoV抵抗性の異なるピーマン品種の作付前後における土壌中ウイルス濃度のモニタリング
細川 健・漆原昌二・大木健広・本田要八郎
271

花き栽培ハウスにおけるトマト黄化えそウイルス(TSWV)総合的防除の事例 1.TSWVの発生推移
杉山 悟・野崎雪音・木野田みはる
272

福島県におけるカラー軟腐病の発生と防除法の検討
堀越紀夫・芳賀紀之・平子喜一
272

数種の雑草に発生するウイルス病
山下一夫・福井要子
273

モザイク症状のオオバコから分離された数種ウイルス
福井要子・山下一夫
273

シプロジニル・ジラム水和剤を用いたリンゴ斑点落葉病の防除
猫塚修一・勝部和則
274

シメコナゾール剤の開花期散布によるリンゴモニリア病と黒星病に対する発病抑制効果の検討
加藤重博・津田幹雄・平良木武・福士好文
274

リンゴ白紋羽病および紫紋羽病に対するフルアジナム剤の残効性
赤平知也・雪田金助
275

ワリンゴ(Malus asiatica)の黒星病(Venturia inaequalis)−最古の記録は江戸時代(1828)か−
澤村健三・藤田 隆・原田幸雄
275

北海道におけるプルーン炭疽病の発生
萩田孝志
276

アカスジカスミカメのイヌホタルイおよびシズイへの産卵
齊藤誉志美・大友令史・後藤純子
276

出穂前後の畦畔草刈り時期と斑点米カメムシ類の発生推移
滝田雅美・島崎徳弘・吉村具子・石井正市
277

山形県におけるフィプロニル抵抗性イネドロオイムシの分布拡大と数種薬剤の防除効果
上野 清・小田九二夫
277

数年に一度の薬剤使用による水稲初期害虫の防除
後藤純子・大友令史・飯村茂之
278

粘着トラップ捕捉アザミウマからのTSWV検出における簡易RIPA法の有効性
福岡尊央・櫻井民人
278

ミカンキイロアザミウマのINSV媒介特性
櫻井民人
279

近紫外線除去フィルムを用いたオンシツコナジラミ防除
高部真典
279

バンカープラントと土着天敵を利用したナス,キュウリのアブラムシ類の防除
塩野宏之・原田直樹・菊地繁美
280

キュウリの主要害虫に対する天敵の有効利用法
齊藤美樹
280

セイヨウコナガチビアメバチの繭期間における発育
高篠賢二・榊原充隆
281

早春まき栽培または防虫ネットでキャベツの殺虫剤散布を省略できる
佐藤千穂子・高城保志・築地邦晃
281

2003年山形県内陸地域におけるヨトウガの発生消長に影響した要因
草田仁志
282

ネギのネギアザミウマに対する茎葉散布剤の効果と被害解析
岩崎暁生・堀 友子・安岡眞二
282

防虫ネットによるアザミウマ類の発生遅延効果
増田俊雄・宮田將秀
283

花き栽培ハウスにおけるトマト黄化えそウイルス(TSWV)総合防除の事例 2 総合防除実施ハウスにおけるアザミウマ類の発生推移
新藤潤一・佐々木直子・木野田みはる
283

2003年に岩手県で認められたリンゴにおけるナシヒメシンクイの加害
及川耳呂・伊東芳樹・藤沢 巧
284

農薬散布体系の異なるリンゴ樹上におけるダニ類の発生消長
木村佳子・石栗陽一
284

乳化病細菌Date株のドウガネブイブイに対する殺虫性
松木伸浩・中村 淳・佐々木正剛
285

放牧牛に対するフルメトリン製剤ポアオン法によるハエ目昆虫防除効果
白石昭彦
285